大口よしのりの政策・実績

大口よしのり国会質問

大口よしのり国会質問

2005年2月28日

162-衆-予算委員会第六分科会-2号 平成17年02月28日

○田端分科員 実は私、昨日、大阪の岸和田市に神於山という山がございまして、百八十ヘクタールで標高三百メートルのこんもりとした山ですが、行ってまいりました。
大変すばらしい里山づくりが今進んでいるわけでありまして、これがこの十二カ所の中の今トップを走っていまして、実施計画が間もなくできると思います。来月十九日には市民シンポジウムも開かれて、最終決定の方向のようであります。ここは、本当に町からも近いし、そしてまた市民も気楽に行ける、また、登ってみると眺望がまたすばらしくて、大阪湾も全貌が見渡せる、こういうすばらしいところでもありました。
それで、切った竹やぶの竹のササが、今、和歌山の白浜のアドベンチャーワールドのパンダの、和歌山の方が塩害でササがなくなったためにここのササが運ばれて、パンダに喜んでいただいている。こんなことで、一石二鳥三鳥だというので非常に話題にもなっています。自然学習の拠点までたくさんつくられていまして、本当にいい里山づくりが行われているなと。
農水省の方で大変力を入れていただいて、林野庁からもいろいろな形で資金の援助もいただいているようでありますが、このすばらしい里山づくりを今後とも、資金面ももちろん、この治山事業が終わっても、維持管理というのはまたお金がかかると思いますので、そういったことについてぜひ御支援をお願いしたいという意味で、大口政務官の方に御見解をお願いしたいと思います。

○大口大臣政務官 今委員が環境につきまして大変努力されている、そして、自然との共生社会を実現して、そして地球環境保全にも寄与する、こういう自然再生推進法の提出者の一人としてやってこられたことを私ども承知しております。
そういう中で、農林水産省といたしましては、農林水産業というのは、本来、自然の物質循環機能に依存した持続的な生産活動であり、里地、里山などの二次的自然の形成に寄与しているわけでございます。そういうことで、農林水産省といたしましても、生態系に配慮した農業用の水路の整備、広葉樹の栽培など、自然再生に貢献するための事業を実施しているところでございます。
委員おっしゃいましたように、今、この自然再生法に基づいた協議会が十二あるわけでございますけれども、その中で、釧路湿原、北海道、それから多摩川源流、山梨県、そして先生の御地元の神於山、北海道の上サロベツ、これは農水省が参画しているところでございます。この件につきましては、農林水産業の生産活動との調和を図りつつ、自然環境の再生にしっかりと取り組んでまいりたい、こう考えておる次第でございます。
そういう点で、今御指摘のありました神於山の実施計画につきましても、後ほど詳しくは参考人から述べさせていただきたいと思いますけれども、全力を挙げて積極的にやってまいりたいと思います。

○近藤(洋)分科員 続きまして、担い手論の方に戻るんですが、私の地元でも、だんだん建設業が、公共事業がだんだん減ってまいりまして、ただ、やる気のある若手の建設業の経営者の方々、私の仲間の方々は、これからはやはり農業だと思っているんですね。農業で、例えば畜産なら畜産の生産者の方々と連携して畜産関係をやってみて、さらには畑作もやり、そして観光業の方と、食品流通の方とも連携して、事業を起こしたいという機運が非常に高まっています。
こういう場合、こういった新しい連携がどんどん広がると思うわけでありまして、これについて質問しようと思ったんですが、時間もあれなので要望だけでございますが、そういった部分について、やはり農水省としてもきっちり目を当てて、金融面も含めてその後押しをすること、これからどんどん異業種参入がそういった意味でふえてくると思っておりますので、この辺は島村大臣も感覚を十分お持ちの、また執行部の皆さんだと思いますので、ごらんいただき、必要なものは御支援をいただきたいと思っているわけであります。
続きまして、新たな息吹という意味で、バイオマスについてお伺いしたいと思っております。
バイオマスは非常に可能性を秘めた分野かと思っております。今、役所からも資料をいただきました、このバイオマスタウン構想ですか、ここにも書いていますとおり、特に山村地域におきまして村おこしの柱になるなという認識をしておるわけでございます。
これまでのバイオマスは、やや廃棄物系のバイオマスが中心であって、もう一つ広げるためには、やはり資源作物系のバイオマス、こうした分野にも光を当てることが必要かと思っているわけであります。エネルギー分野、ガソリンに入れるとか、いろいろなコストが高いというのは承知しています。うちの地元でも、山形県内でも、新庄市というところでは唯一ガソリンを販売しているということでありますけれども、ぜひこういった分野の背中を押す必要があるのではないかと思っておりますけれども、農水省の考え方なり施策を伺いたいと思います。

○大口大臣政務官 ただいま先生お話ししたとおりでございまして、地域の活性化のために、本当にバイオマスというのはすごいんです。
昨夜遅くでしたけれども、山形県の小野川温泉、一千二百年の歴史だそうでございますね。そして、そのバイオマスもその要素に入れて堆肥をつくったりしておられるということで、本当に地域の活性化にバイオマスは非常に大事でございます。
そういう中で、バイオマスタウン構想というものを私ども推進していくということで、二〇一〇年を目途に五百ぐらいの市町村でこれを展開してまいりたい、こういうふうに考えておるわけでございます。
そして、今、先生おっしゃったように、日本は今、バイオマス・ニッポン総合戦略というものを立てておるわけでございまして、その中で、どちらかというと今まで家畜の排せつ物などの廃棄物系のものが多かったわけでございますけれども、やはり大気中の二酸化炭素をふやさないで化石資源に代替する、そういう資源でございまして、二月十六日に京都議定書が発効されまして、非常にこれは注目すべき資源であるということでございますので、未利用バイオマスあるいは資源作物、こういうものに、農作物の利用へと発展させていくということが、委員御指摘のとおり大事であると思います。
そういうことを踏まえまして、技術開発やあるいは施設整備などを進め、農作物を含め地域が有するあらゆる種類のバイオマスを十分に活用していけるよう努めているところでございます。
いずれにしましても、このバイオマスタウン構想の推進を初め、地域の実情に即した取り組みが進むよう、今後も、関係府省庁と連携をしっかりとりながら施策の充実を図ってまいりたいと思います。

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