大口よしの活動記録

アクション 日々の活動から

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2005年4月18日

つくば農林研究団地を視察!

4月18日、大口農林水産大臣政務官は、つくば農林研究団地にある研究所を視察しました。それぞれの研究所が非常に興味深い研究を行っているので、その研究内容と意見交換について報告します。

◇独立行政法人 農業生物資源研究所
日本を中心とする国際協力の下で行われたイネゲノム全塩基配列解読プロジェクトについての解説と、全塩基配列の解読が、抗病性、低温耐性、耐乾燥性等有用な形質を持った品種の作出の可能性を大きく広げたことについて説明を受けました。
その後、農業生物資源ジーンバンクの現状を視察。現在、わが国は23万点余の植物遺伝資源を保有しており、これは、アメリカ、中国、インド、ロシア、フランスに次いで世界第6位の規模のジーンバンクとなっています。
また、花粉症緩和米の研究状況について説明を受けました。花粉症緩和米は、遺伝子組み替えによってスギ花粉アレルゲンの一部分を稲の胚乳(白米として食べる部分)に発現させ、経口摂取することで花粉に対するアレルギーを緩和することが期待される。現在、完全閉鎖施設において栽培試験をしており、今後開放ほ場での試験栽培により環境への影響等を調査。併せて、動物実験による安全性試験を進める予定となっているとのことでした。(付記:既に、マウスへの投与実験は始まっています。)

◇独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 つくばリサーチギャラリー
ここは全国各地に所在するわが国の農林水産関係研究機関の概要が俯瞰できる展示施設です。特別展示室ではお茶の特別展示が開催されており、昔ながらの製茶器械から最新の茶葉摘み取り機まで様々な展示物とともに、わが国のお茶生産の歴史を紹介していました。

◇つくば農林研究団地の各独立行政法人の理事長との意見交換
三輪睿太郎(みわ えいたろう)(独)農業・生物系特定産業技術研究機構理事長をはじめ各法人の理事長との意見交換を行いました。独立行政法人化以降、民間や大学との共同研究が活発化したことや、運営費交付金だけに頼らず外部競争的資金を積極的に獲得するなど、これまでの役所の枠組みにとらわれない自由な試験研究として成果を上げてきたことなどが説明されました。

◇中央農業総合研究センター
新たな農業機械の研究開発を行う当センターでは、大豆生産の省力化と生産性向上のための大豆不耕起播種機や、従来よりも田植え作業が楽になるロングマット水耕苗による新たな田植え技術の開発状況を視察。既にこれらの機械は実用段階に達しているとの説明がありました。
また、なたね・ひまわりから効率的にバイオディーゼル燃料を作出する超臨界メタノール法の開発・実用化についても現状を視察。超臨界メタノール法は従来法では避けられない副産物の生成を抑制することで廃食油の燃料化の一層の推進が期待できるほか、本法では装置の持ち運びが可能なほどコンパクト化されており、廃油回収から開放される可能性も秘めているとのことでした。

◇動物衛生研究所 動物衛生高度研究施設
ここはバイオセーフティレベル3対応の大型動物感染実験も可能な動物衛生高度研究施設です。わが国でBSE感染が確認された牛の脳組織を用いたマウスでの感染実験や英国由来のBSE牛の脳組織を経口摂取した牛の感染実験の様子等を視察しました。マウスや牛での感染実験により、未だに不明な点の多いプリオン病の初期病態の解明が期待できるとのことでした。

◇独立行政法人 食品総合研究所
ポテトチップスなど、でんぷんを多く含む食材を高温加熱した食品に生成される発ガン性のあるアクリルアミドの研究とその成果の情報公開の在り方について視察しました。いち早く正確な情報を公表したことによって、社会的な混乱を最小限にすることができたとの説明を受けました。

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