2008年4月25日

金融市場の信頼確保へ―インサイダー取引課徴金引き上げ主張―財務金融委員会で質問

４月２５日の財務金融委員会で大口善徳議員は、野村証券社員によるインサイダー取引事件に関連し、こうした事案の再発防止に向けた課徴金引き上げを主張しました。
大口議員は、今回の事件が金融商品取引法改正案など日本の金融資本市場の競争力強化に向けた取り組みが進む中で発生したことについて、「大きく水を差す事件。確信犯的な取引だ」と事態の深刻さを指摘。
その上で大口議員は、再発防止とともに、日本の金融資本市場の信頼性確保の観点から諸外国の例なども踏まえ、インサイダー取引に対する制裁的な課徴金の引き上げなどを訴え、政府の見解をただしました。
渡辺喜美金融担当大臣は、今回の事件について「大変遺憾」と応じ、「証券会社には市場仲介者としての高い公共性が求められる」と述べ、証券会社の業務の適正確保に向けた監督行政に一層努める意向を示しました。