大口よしのりの政策・実績

大口よしのり国会質問

大口よしのり国会質問

2009年2月19日

171-衆-予算委員会第八分科会-1号 平成21年02月19日

○大口分科員 公明党の大口でございます。
静岡県のことを中心にお伺いさせていただきたいと思います。
まず、静岡市の巴川流域では、昭和四十九年の七夕豪雨を契機として総合治水対策を推進しているわけでありますが、その結果、被害は劇的に軽減されてきたわけであります。ただ、平成十五年、十六年の集中豪雨では大きな浸水被害が生じました。平成十七年の六月に、当時でありますが北側国土交通大臣においでいただきまして、巴川の遊水地である麻機遊水地を視察し、巴川総合治水計画の説明を受けたわけであります。
今回、巴川が特定都市河川浸水被害対策法の適用を受けることになり、県管理の巴川の整備と静岡市管理の下水道の整備が連携して浸水被害対策に取り組むことにより大きく事業が推進され、流域住民が一日も早く安心して安全に暮らせる生活環境整備が整うことを期待しているわけでございます。
そこで、今後の巴川流域の浸水被害対策について、麻機遊水地第二工区の整備の見通し、さらに、静岡市の貯留浸透施設設置への国の支援が必要であると思いますが、金子大臣の御所見をお伺いしたいと思います。

○金子国務大臣 巴川の浸水対策につきまして、この流域の件については、冬柴大臣にお話を伺いまして、状況も経緯もお話を伺いました。河川と下水道が一体となって浸水対策を進めておるところであります。現在、特定都市河川浸水被害対策法の適用に向けて手続を実施しているところであります。
麻機遊水地第二工区は、早期完成を目指して、静岡県が平成二十年度から用地買収に着手しております。また、静岡市の雨水貯留浸透施設についても、従来から補助事業で支援をしておりますが、国としても引き続き強力に支援をしてまいります。

○大口分科員 力強い御答弁をありがとうございます。
これもまた、十五年、十六年と集中豪雨があって、とにかく雨が降ると床上ということで畳が浮いて眠れない、本当に恐怖を味わった、こういうこともありまして、実は十八年、十九年と、分科会でこの浸水対策についての質問をさせていただきました。静岡市が浸水対策プランというものを策定しておりまして、これについてのお考えを十八年、十九年の分科会でもお伺いしたところでございます。
このたび、下川原排水区の雨水処理について、国道百五十号の地下に一万トンの貯留施設を設置する計画案、これを市が今策定に向けていろいろ準備をしているところであるわけです。貯留施設が稼働すれば、一時間当たり七十二ミリメートルの雨が降っても床上浸水被害についてはなくなる見込みである、そういうことで、非常に効果的なものになる、こう考えておるわけです。
現在、静岡市と中部地方整備局で詰めているようでありますけれども、地域住民の不安を一日も早く解消するために、本省に上がってきましたら速やかに、積極的な対応をお願いしたい、こう思いますけれども、よろしくお願いします。

○松井政府参考人 お答えいたします。
先生御案内のとおり、静岡市では十五、十六年、大水害をこうむりまして、市では浸水対策推進プランを策定して、我々も支援を申し上げているところでございます。
御指摘のありました下川原地区につきましては、私どもが平成十八年度に創設いたしました下水道総合浸水対策緊急事業というものがございまして、これは、貯留事業であるとかそういうハード整備と、住民の方に危機情報を伝えるようなソフト整備、それらをあわせて行うような事業を起こしてございます。下川原地区のこれまでの浸水状況を勘案しますと、その事業の採択は十分可能である、該当するものと我々は考えてございます。
静岡市の方から当該地区の事業計画が提出されてまいりましたら、その計画内容を十分お聞きしまして、総合的な都市浸水対策が早急に進みますように、我々も支援してまいりたいと考えているところでございます。計画の協議等につきましては、先生の御指摘を踏まえて、迅速に対応するよう心がけてまいりたいと思います。

○大口分科員 これは年度内ということを目指してやっているわけですので、ぜひともよろしくお願いいたします。
次に、狩野川というのが天城山系を源流に、来光川、大場川等を合わせて駿河湾に注ぐ幹川流路延長四十六キロメートル、流域面積が八百五十二平方キロメートルの一級河川であります。
この川では古くから洪水被害が発生しておりまして、特に、昭和三十三年の狩野川台風では、死者・行方不明者八百五十三名、家屋の全壊、流失、半壊が八千二百十九戸という未曾有の大災害をもたらしました。
また、近年で最も内水はんらんによる被害が大きかったのは平成十九年九月の台風九号で、床上浸水二百九十一戸、床下浸水四百十二戸、浸水面積五百五十ヘクタールの被害が発生しました。
そのほか、平成十年八月、平成十年九月、平成十四年十月、平成十六年十月、平成十七年八月も広い範囲で内水被害が発生しておりまして、地元の県会議員と連携しながら、私も現場に何回も行かせていただいております。
国交省を初め、県、市、町でも排水機場の増設、支川の河川改修等を行い、内水を排除するよう対策を行っているわけでありますが、下流部及び中流部田方平野のほとんどの区間で洪水時に内水排除ができず、内水はんらんが頻発している、こういう現状でございます。
狩野川を視察すると、河川区域に農地や畑が多くあり、雑木も生い茂っています。河床も土砂が堆積し、河道断面も狭められ、流下能力も低下しているのではないか、こう思えるわけであります。
一方、田方平野の浸水被害の状況を調査すると、支川の雨水が狩野川本川に排出できないため内水はんらんを起こしている、こういうことで、地元からも、狩野川改修促進期成同盟会が毎年のように国へ要望活動を行っており、この要望書にもあるように、排水ポンプの増設また能力アップ、狩野川のさらなる土砂のしゅんせつについて、お伺いをしたいと思います。

○甲村政府参考人 お答え申し上げます。
狩野川につきまして、昭和三十三年の狩野川台風で大被害を受けたわけでございます。その後、狩野川放水路を初めとする工事を実施しまして、狩野川からのはんらんはかなり防止されてきたわけでございますが、先生おっしゃるように、近年の地球温暖化等の影響もございまして、連年のように内水被害が頻発しているところでございます。
現在、国では、平成十四年並びに平成十六年の災害を契機といたしまして、床上浸水対策特別緊急事業をもちまして、四日町排水機場の増設を平成二十年度に完成させる、さらに、小坂排水機場の増設を平成二十一年度に完成させる予定でございます。
しかしながら、先生がおっしゃったように、平成十九年も大きな内水被害が発生しております。また地元からも早期内水被害解消の要望がございます。
このため、平成十八年度から、国、県、市によります内水対策勉強会を設置いたしまして、総合的な内水対策について検討を進めているところであります。実施内容と役割分担を明確にした上で、国としても、排水機場の増設や、さらなる流下能力確保のための樹木伐採並びに河床掘削を実施してまいりたいと考えております。

○大口分科員 次に、伊豆縦貫自動車道についてお伺いしたいと思います。
これは、静岡県の沼津市から下田市に至る延長約六十キロメートルの高規格幹線道路であります。伊豆半島は、年間四千四百万人が来訪する日本でも屈指の観光地であります。休日には観光交通が集中し、交通量が急増する傾向にあります。また、半島内での渋滞ポイントが二十五カ所と多い上、自動車への依存度が五八%と高く、幹線道路に交通が集中する状況で、日常生活、救急医療等に影響を及ぼしております。
そこで、半島を南北に縦断する自動車専用道路として伊豆縦貫自動車道が計画され、伊豆への高速サービスを提供し、地域の道路網を強化するとともに、観光資源に恵まれた伊豆地域の発展に大きな役割を果たすものと期待されているわけであります。
近年は、毎年のように豪雨により山腹崩壊や地すべり等の災害が発生し、そのたびに交通網が麻痺し、市民生活は大きなダメージを受けています。大規模災害時等の緊急輸送や救急医療施設への患者の搬送など、災害にも強い、伊豆半島の基軸となる道路整備は長年の悲願でございます。
現在事業が進められている区間は、伊豆市修善寺から伊豆市の矢熊間の延長約六・七キロメートルの天城北道路であります。この中伊豆地域も観光で栄えてきましたが、西伊豆地域、南伊豆地域、東伊豆地域へ向かう交通の分岐点として通過交通や域内交通が集中するため、交通渋滞が慢性化し、地域生活や地域経済に大きな影響を与えております。平成二十年四月十一日に修善寺インターチェンジ―大平インターチェンジ間の延長一・六キロメートルが完成し、供用を開始されたわけであります。
天城北道路が開通すると、交通の分散が図られ、交通渋滞の緩和が期待されます。渋滞ポイントである出口交差点の最大渋滞長、これは現況の下田方面で一千五百メートルあるわけでありますが、整備後には七十メートルになる、渋滞がほぼ解消される、こういうことが予測されているわけでございます。また整備後は、第三次救急医療施設である順天堂大学医学部附属静岡病院へのアクセスの時間短縮が図られます。
残り、大平インターチェンジから天城湯ケ島インターチェンジ間、延長五・一キロメートルの一日も早い整備促進が必要でありますが、その必要性についての認識を道路局長にお伺いしたいと思います。

○金井政府参考人 伊豆縦貫道路についてのお尋ねでございます。
伊豆縦貫道路全般、用地取得のおくれその他から大分開通がおくれまして、大変御迷惑をおかけしております。
今、天城北道路についてのお尋ねでございますが、御指摘のとおり、修善寺インターから大平インターまで、去年の四月十一日に開通をいたしました。残る大平インターから天城湯ケ島インターまでの区間、約五・一キロの区間でございますが、今約九割ほど用地買収が済んでおりますが、まだ二十件ほど用地の難航している箇所がございます。ぜひ地元ともまた調整をとりまして、一刻も早く用地買収の難航箇所をクリアいたしまして、工事着手、完成へ向けて速やかに努力をしてまいりたいというふうに考えております。

○大口分科員 昨年ですか、観光庁ができまして、本当に観光立国ということを進めているわけですし、静岡空港も開港が近くなってまいりました。そういう点では、この地域はこれからさらに観光として発展いたしますし、またそれだけでなく、生活道路や緊急道路として、あるいは医療に向けての道路ということで、非常に地域からも待望されております。いろいろ地権者の関係で困難な問題があるわけでありますけれども、そこをぜひともまた局長にも力を注いでいただきまして、よろしくお願いをしたいと思います。
次に、静清バイパスでございます。
これは、静岡市清水区興津東町から静岡市の駿河区丸子二軒屋に至る延長二十四・二キロメートルの主要幹線道路であります。静岡市における通勤、通学、買い物などの日常生活の利便性の向上、そして交通混雑の緩和、交通安全の確保を図るとともに、静岡市を核として放射線状に延びる幹線道路と接続し、静清都市圏の経済発展と都市整備に欠かすことのできない重要な路線でございます。
平面構造区間の静岡市葵区昭府二丁目から葵区平和二丁目間の慢性的な渋滞を解消するため、昭府立体事業がようやく平成二十年三月二十四日、皆さんの御尽力で完成し、この区間での慢性的な渋滞は緩和されたわけでありますが、清水地区、瀬名地区、牧ケ谷地区では慢性的な渋滞が発生しております。
現在の重点箇所は、唐瀬インターチェンジから羽鳥インターチェンジまでの四車線化を平成二十三年度内に完成させることである、これが一番重要である、このように見ておるわけでございます。
静岡市は、直轄負担金を五十億円用意します。今、直轄負担金は用意しないというところもあるわけでありますけれども、静岡市はしっかりこれを用意させていただきまして、これに見合った整備を国に要望していきたい、こう思っております。
金子交通大臣の御見解を、またその決意をお伺いしたいと思います。

○金子国務大臣 この道路は本当に、静岡の駅前から清水に向かう重要な産業道路でもある、生活道路でもある、大変な渋滞をされているということでお話も伺いました。また、静岡市長も、静岡市も直轄負担金も用意するぞと、大変厳しい財政事情の中でこの道路にかける大変な御熱意を意思表明されたんだと思っておりまして、私も、国土交通省道路局にその意向を、ちゃんと意思を体してやるように指示をさせていただきます。
平成十八年度から四車線化工事を実施しており、今トンネル、橋梁工事などを実施している最中、平成二十三年度までに当該区間を供用させるべく、静岡市を初めとする地元の御協力、御支援をいただきながら、事業を今全力で実施しているという状況であります。その御期待にこたえるようにさせていただきたいと思います。

○大口分科員 大臣から大変前向きの、また決意のこもった御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
次に、国土審議会の計画部会第四回国土基盤専門委員会の資料に二〇〇三年実績の道路交通死者数の国際比較がありますので、これを見ますと、我が国は歩行者と自転車の交通事故死が非常に多いということでございます。
その原因は、これは歩道と車道の分離ができていない道路が多く、路側帯も狭く側溝もあり、自転車にとって通りにくいという道路が多い。その反面ではありますが、多くの自転車が歩道の中を走り、歩行者が危ない目にも遭っています。特に朝の時間帯、高校生が大変なスピードで走るというようなこともあって、身の危険を感ずることがしばしばあるわけでございます。自転車は、道路の左右関係なく走り、なおかつかなりのスピードで歩道や横断歩道を走り抜ける、こういうことで、歩行者や自動車の運転者にまで危険を感じさせるような面を見受けられます。
国土交通省と警察庁は、全国で九十八カ所のモデル地区を選び、車道と歩道の間に自転車専用道を整備するなどの対策事業を昨年からスタートさせておりまして、静岡県内でも実証実験が実施されております。
自転車道の整備促進を要望するとともに、整備をするに当たっては、利用者の目線、例えば母親が子供を自転車に乗せて利用するというような、そういう利用者の視点に立った設計をしていただきたい、こういうふうに考えておる次第でございます。
国交省の御見解をお伺いしたいと思います。

○金井政府参考人 先生御指摘のとおり、現在、歩行者と分離された自転車専用の走行空間は約二千八百キロほどしかございません。ヨーロッパ各国に比べて大変おくれた状況でございます。
これも先生から御指摘いただきましたとおり、現在、全国で九十八カ所をモデルといたしまして、例えば静岡市の清水駅前が入っておりますけれども、分離された自転車走行空間の整備に取り組んでおるところでございます。
その際、今も御指摘ございましたとおり、利用者の観点というのは非常に重要であると思っておりますので、地元の方々、PTAの方々に入っていただいて、ちゃんと点検をして、正しい整備をするというようなこともいろいろ試行させていただいておるところでございます。
なお、今のモデル地区、まだ線としての取り組みでございまして、やはり都市の中を自由に走れるという面としての取り組みがなお必要と思っておりますので、そういった面で重点都市を今後また選定をさせていただいて、ぜひ積極的に安全な自転車道の整備に取り組んでいきたいというふうに考えております。

○大口分科員 よろしくお願いしたいと思います。
次に、国道百三十九号の件についてお伺いしたいと思います。
実は、二〇一〇年の夏に若人の祭典であります第十五回の日本ジャンボリーが富士宮市朝霧地区で開催されます。富士宮市では、一九七〇年、昭和四十五年に第五回大会が開催され、四十年ぶりの二度目の開催になるわけであります。
二〇〇六年、第十四回石川大会、これは石川県の珠洲市であったわけでございますが、二万一千人の方が国内外から集まり、キャンプを通じながら、数々の体験や交流を通じて相互の理解と国境を越えた友情がはぐくまれ、さらに地域住民との交流もあり、生涯の思い出に残るすばらしい大会であった、こういうふうに聞いております。
静岡大会も同じくらいの規模になるようでございますが、多くの参加者は、開会日の前日にバスで朝霧高原に集結し、数百台のバスが国道百三十九号の、これは静国の管理でありますが、これを通過するということが予想されます。国や県の施設を使ってバスを待機させ、時間差をもって会場へ誘導する計画のようでありますが、途中の交通アクセスは果たして大丈夫なのか、心配でございます。
国交省におかれましては、二〇一〇年の日本ジャンボリーが事故なくスムーズに運営できるよう、これはいろいろ地元の要望がなされているわけでありますけれども、これに対してしっかりと対応をしていただきたい、こういうふうに思っておる次第でございます。ぜひとも世界の青少年のために対応をしていただければ、こう思っておりますので、そのことにつきまして国交省の見解をお伺いしたいと思います。

○金井政府参考人 第十五回の日本ジャンボリーの関係でございますが、富士宮市の方からいろいろ交通渋滞を避けるための対策について御要望をいただいております。
特に、重点として、国道百三十九号の麓地区の交差点に右折レーンというようなことも要望していただいておりまして、この右折レーンについては設計は完了をいたしました。年度が改まればすぐ工事に着手できるように準備をしております。

○大口分科員 そのほか、これからさらにいろいろな中で要望が出てくると思いますので、ぜひともまたよろしくお願いをいたします。
さて、我が国の旅客船輸送の実情を見ますと、年間一億人の旅客と一千五百万台の車両を積んでおります。公共交通機関として大きな役割を果たしているわけでありますが、本年の三月二十日ごろ実施される予定で、今一生懸命準備をしソフトの対応に追われておられるわけでございますが、高速道路料金の大幅な引き下げがあります。
これはこれで非常に大事なことであって、一月十三日に送ってもう一カ月以上もたっているわけですが、まだ財源の法案がいまだに通っていないわけでありますけれども、いずれにしましても、このソフト開発ということで三月二十日までに一生懸命今準備をしていただいています。
ただ、この道路の輸送と選択関係にあるフェリーなどに大きな影響を及ぼすことも十分予想されることでありまして、落ちつきつつあるとはいえ、昨年の燃料高騰が船会社の経営を大きく圧迫し、高速料金の大幅な引き下げがそれに追い打ちをかける事態が予想されます。国内の旅客船の経営が本当に維持できない、こういう切実な声を聞くわけでございます。
そこで、これは要望もあるわけでありますけれども、やはり入港料あるいは岸壁使用料等の大幅な引き下げをすべきではないか。それからさらに、航路事業者が保有する船舶や陸上設備の公的機関による買い取り、これについてもやはり積極的に考えていただきたい。
さらに、人や車両、貨物の荷主などが旅客船やフェリーを利用する際の負担軽減、これも必要と考えられます。特に、トラック事業者等が陸上輸送から環境負荷の低い海上輸送へ転換するのを促進するためのモーダルシフト促進の政策も必要ではないかと思うわけです。さらに、国内海上輸送の活性化や効率化等の推進についても、これは今いろいろやっていただいておるようでございますけれども、これらの諸点につきまして、金子国交大臣にお伺いをしたいと思います。

○金子国務大臣 フェリー事業の活性化、効率化問題につきまして、平成二十年度第一次補正予算、ここでは四十億円を計上し、もう既に使わせていただいております。
これは、既存船の省エネ性能向上に資する改造等を支援するとともに、第二次補正においても四億円を計上させていただき、省エネ化あるいは運航コスト削減の実証実験、船の運航の仕方によってどうすればコストが下がるかといったような実証をしてもらうというケースでございますけれども、これらの計画をさせていただいております。
また、フェリー等へのモーダルシフト促進のために、荷主とも連携しましたグリーン物流パートナーシップ会議というのがございますけれども、ここにおきまして、これまでに効果の高い取り組みをされた全国で三十件のケースを認定しまして、支援を行ってきたところでありまして、さらなる推進を図ってまいりたいと思っております。
今委員から御指摘の港湾使用料の軽減、航路事業者の保有設備の買い取りにつきまして、どういう方法がとり得るのかということにつきまして港湾管理者あるいは事業者とも連携して検討しているところであります。
高速料金の引き下げがフェリー事業者、物流にもたらす具体的な影響、これはいろいろな面で私ももとより心配しております。こういう影響を見きわめながら、必要な支援措置について検討を進めてまいりたいと思っております。

○大口分科員 この件については、原油高で経営が相当大きく傷つき、さらにこういう事態になってくるということで、船会社もできるだけコスト削減ということで努力をしてきて、それでも今回厳しい、こういうことでございますので、今大臣からもいろいろと御検討していただいているということでございますから、何とぞよろしくお願いをしたいと思います。
以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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