(委員会質疑から)自立支援へ体制強化を―山本さん 児童養護施設の事件受け
3月14日の参議院厚生労働委員会で公明党の山本香苗さんは、都内の児童養護施設の施設長が施設で育った男性に殺害された事件を受け、退所後の自立に向けた支援拡充を訴えました。
山本さんは「施設を出る前に、社会で自立する力を身に付けないといけないが、施設で全部教えられるわけではない」と指摘し、「退所後のアフターケアに携わる自立支援担当職員を置くなど、施設における人員体制の強化を」と求めました。
大口善徳厚生労働副大臣は、「財源確保と合わせて、しっかり取り組みたい」と答えました。
山本さんは、退所者らの生活を支える「自立支援資金の貸付事業」について、「貸付期間に離職した場合もすぐに打ち切りとしない運用を」と主張。厚生労働省側は、「求職活動を行っている間は半年に限り、貸し付けを継続するなどの運用改善を図る」と述べました。
(公明新聞 2019年3月16日付より転載)