大学無償化に経済効果―党PTで矢野東京工業大学名誉教授―所得増やし格差是正
公明党教育改革推進本部の教育費無償化財源検討プロジェクトチーム(座長=浮島智子衆議院議員)は3月8日、衆議院第1議員会館で会合を開き、東京工業大学の矢野眞和名誉教授が大学授業料の無償化の効果などについて講演しました。これには、大口よしのり国会対策委員長も出席しました。
矢野氏は、政府の調査結果などを用いた試算として、大学授業料の無償化には約2.5兆円が必要になる半面、進学率が伸び、大学生が約18万人増えると報告し、「将来的には雇用、所得増や消費拡大など投資を上回る経済効果がある」と強調しました。
さらに、教育機会の平等による所得格差の是正や、社会人の学び直しによるキャリアチェンジが行える環境創出をもたらすとして、「教育への投資が経済のみならず社会や人生などを変える」と力説しました。